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(にちにちどくしょ)最新おすすめ本のレビューです。

全人類は、誰もがみんな「俺か、俺以外か。」

俺か、俺以外か。 ローランドという生き方

俺か、俺以外か。 ローランドという生き方

ROLAND (著) KADOKAWA

 

まず、本書のスタイルとして理解していただきたいのが、著者のROLAND(ローランド)は、現代ホスト界の生ける伝説であり、類まれに美しい容姿とマインドを持った人物であるということです。

 

最近ではよくTVにも取り上げられ、その強い自我と精神性から女性だけでなく男性からも広く支持されています。

 

と、なぜ著者の紹介を差し込んだかというと、恐縮ながら私は著者ROLANDを知らなかったからです。

 

タイトルの「俺か、俺以外か。」という力強い二元論に惹かれて本書を手に取り、それからネットで著者のことを知りました。

 

これは著者の認知度が低いということではなく、急激に、かなり強い力で、それも尖った形で認知が進んでいるということだと私は考えています。

 

とにもかくにも、「俺か、俺以外か。」というタイトルとモノクロでクールな表紙が魅力的だったのです。

 

「俺か、俺以外か」の解釈

 

「世の中には二種類の男しかいない。俺か、俺以外か」

(42ページより)

 

著者は幼少より、自分は特別な人間であり、自分として生きていくこと以外は嫌で、クラス分けなどでどこかに属することも抵抗があったそうです。

 

そして大人になってから、大事を成すにはある程度エゴイスティックである必要があり、かつ自分は特別だと信じる必要があると気づいたと綴っています。

 

私はこの著者の考えを読み、これは「自我境界の確立」の話なのではないかなと考えました。

 

「自我境界の確立」とは要するに、「私は私、人は人」ということです。

 

当たり前の事のように聞こえますが、私達は多くの場合、教育の過程などで何らかの競争に当てはめられ、自然と他者と自分を比較する思考の習慣を身に着けてしまいます。

 

しかし、人生は個々人によって固有のものであり、誰一人として同じということはありません。

 

若気の至りに感じる方もいるかもしれない著者の主張ですが、「自我境界の確立」を幼少より成し、人生を自分個人のものだと確信しているから、言葉に強さが感じられました。

 

自分に自分に嘘をつかないということ

 

「たくさんの嘘をついてきたけれど、自分に嘘をついたことはないね。一度も」

(66ページより)

 

著者ROLAND(ローランド)の言葉の強さの源泉を感じされる部分です。

 

私は言葉の強さとは、言葉の巧みさや話し方や伝え方ではなく、その考え方がどの程度育っているかに比例すると、これまでの人生で学習し体感してきました。

 

www.bundokirev.com

 

そして、成熟した考え方ほど自分自身に一番強く伝わり、それが理由で相手に強く伝わるのです。

 

その状態では自分に嘘をつくなどということは決してなく、自分自身に関して嘘をつかないというポイントに置いて、著者は信用を得ていると私は感じました。

 

 

「多数派が正しいという思考は危険」という考え方

 

「100人が100人ダメと言っても、その100人が全員間違えているかもしれないじゃないか」 

(54ページより)

 

著者が確信している「俺か、俺以外か」という考え方と非常に合致している言葉です。

 

また、本書では筆者が多数派か少数派かという比較で多数派を疑っているのではなく、「自分以外の全員が自分と違う意見でも、自分を信じる 」という価値観を強く持っているということが語られています。

 

私自身、この言葉の意味を考えさせられる局面を多々経験してきました。

 

ビジネスの現場では往々にして多数派が間違った選択をします。

 

それは、個人個人がその選択の責任を回避しようとした結果なのですが、皆で並んで屠殺場に向かうことが現実に起こっているのです。

 

本書を通じて、「自分がどう考えているのか」を強く意識しながら決断することの重要性を感じさせられました。

 

まとめ

著者 ROLAND(ローランド)の言う「俺か、俺以外か」の真意は、自我境界の確立を成熟させているのであり、他者の意見を聴かないということでは全くありません。

 

本書224ページn「ローランド氏をより深く知るためのQ&A」にはこうあります。

 

Q16  一番影響を受けた本は?

『人を動かす』(デール・カーネギー著)。人を扱う仕事をするうえで、学ぶべきことがたくさんあった。

 

この質問に対し、

 

「俺は誰からも学ばない。なぜなら誰かが俺から学ぶために俺がいるんだ」

 

という答えではないのです。

 

自己の価値観や意見を育て、自我境界を確立し、さらに人生の新しいステージに立ち向かう著者が言う

 

「俺か、俺以外か。」

 

は、軽く聞いて良い言葉ではないと私は感じました。

 

 

そして、私も心の中で同じようにつぶやくのです。

本書を読んだ皆が、きっとそうするように。

 

 

 

俺か、

俺以外か。

 

 

 

俺か、俺以外か。 ローランドという生き方

俺か、俺以外か。 ローランドという生き方